鹿角家

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R5年度 関わりしろレポートVOl.5

鹿角に積極的かつ主体的に関わりたい人を家族に見立て、家族と関わってほしい人を繋ぐ交流の場「鹿角家」

今回の「関わりしろマッチングツアー」は逆かかわりしろ!!

逆かかわりしろって?って思いますよね。

マッチングはこちらの困りごとの解決のために家族の方が力を貸してくれるだけではございません!

家族の方が欲しい情報や商品を逆にマッチングすることもあるのです。

 

映画製作のために鹿角を数回訪れ、そのご縁で鹿角家家族になってくれた熊野さん。

NPO法人かづのclassy(クラッシー)が運営する民泊kemakema(ケマケマ)に約2ヶ月宿泊をしながら

本格的に取材を進めることになりました。

【大湯川沿いに位置する荒瀬の湯】

制作のための取材を進める中、熊野さん自身が魅力を感じたのは大湯にある4つの共同浴場

大湯温泉の歴史は古く、温泉が暮らしに根付いている数少ない地域です。

熊野さんは共同浴場に通う中で温泉組合の会員が減っていること、特に子供たちが利用しなくなっていることなど

地域の悩みも伺ったそうです。

魅力ある共同浴場の暮らし、そこに通ってきた人たちの歴史

「映画を通じて新たな価値を見いだす」きっかけになれば!と急遽取材を追加することになりました。

【旧巌の湯に住む左:諏訪貞夫さん】

【旧湯治場や巌風呂見学】

まず訪れたのは旧巌の湯。※現在は営業しておりません

森林組合の保養所などが立ち並んでいた大湯の街に1923年貞夫さんの祖父が移り住み温泉宿を始めたそうです。

後に学校の先生の下宿場として利用されたり、観光客や農家の方が湯治場として利用していました。

貞夫さんが小さい頃は下宿していたお客様が常にいて賑やかだったとのこと。

映画撮影のためになればと家系図や昔の資料などを出して丁寧に説明して下さいました。

交流後、昔使われていた湯治部屋や炊事場等を見学。

熊野氏は大正時代の歴史ある建物と重厚な巌風呂に感動していました。

 

【宮野和秀さん宅にて】

大湯で映画を撮影するのであれば山のことや歴史にも詳しい鹿角市議会議員でもある宮野さんに話を聞いたほうが

良いとclassyスタッフ成田のアドバイスでまさかのご自宅訪問!!

下の湯温泉と他の温泉の違いや普段の生活で利用している様子などを伺いました。

この日時間が足りなかったとのことで、後日宮野氏の自宅できのこや山菜料理を振舞っていただいたそうです♪

 

ツアー2日目

【真ん中:細井裕さん】

開拓の歴史を知りたいということでお繋ぎした大湯でマスの養殖場を営む細井さん

自宅が大湯にあり、仕事場の山小屋と自宅を往復しながら暮らしています。

何とご自宅のお風呂は温泉・・・うらやましいです。

再度訪問することにしました。

前回訪問した時とは一変、一面雪景色になっていました。

愛犬もお出迎え♡

細井さんは移住の大大大先輩。

移住をしてから大湯で野菜の販売ルートを開拓するまでの話や開拓牧場の集乳所などについても教えていただきました。

 

終戦後、鹿角へ移り住み開拓した人たちが新しい土地で希望に溢れていたこと

家族のために必死に仕事をしたがうまくいかず鹿角の地を離れていった知人たち

ライフラインが整備されていない中での生活

そのころの苦労と努力を想うと頭が上がりません。

旧中滝小学校の体育館に「開拓精神」と掲げてありますが、胸に刺さります。

【佐藤牧場:佐藤さん】別日に取材させていただきました

 

【Bar&Stay Yuzakaにて交流会】

ツアーの最後は下の湯共同浴場の目の前にある民宿ユザカにて、組合員の方々との交流会を実施しました。

【組合員のみなさん 上:平塚さん 真ん中:中山さん 下:兎沢さん】

 

平塚さんは鹿角市出身。下の湯浴場の番頭としてはもちろん、自治会長としても下の湯を長年守ってきました。

中山さんと兎沢さんは県外からの移住者。

中山さんは嫁に来たばかりの時、家に風呂がない生活と、行き来できてしまう脱衣所や混浴の浴場に慣れず、大変な思いをしたそうです。

昔は24時間入浴ができ、地域住民と組合員で浴場を守ろうという意識が強く、掃除も利用する家庭で回しながら担当していたとのこと。

現在は中山さんが清掃員をしていて閉店後毎日掃除を欠かさず、下の湯の湯加減も担当している温泉のスペシャリスト!!

兎沢さんは「朝一番の風呂はお湯がうるんでいる」「風呂の達人たちの時間だ」など共同浴場で織りなす物語を饒舌に語ってくれました。

浴場は住民同士が顔を合わせられる大事なコミュニティの場

しかし組合員の数が減少し特に子供たちや若い世代の利用が減ってきているとのことで

このままだと共同浴場の数が減りなくなってしまうかもしれないと・・・・

組合員の方々も存続するための打開策を協議しているそうですが、

今回の取材を通じて、もし映画が完成したら、大湯の街全体で「映画アートプロジェクト」など開催したら面白いかもしれないという意見も出ました。

熊野さんの今後の展開が楽しみです。

 

お繋ぎした地域のみなさんは興味を持ってお話を聞いてくれる熊野さんにとても親切に丁寧に説明してくださいました。

県外の若い方がお話を聞きに来るだけで地元の方への何かしらの活力剤になるのだなぁと。

暮らしのことや風習、言葉、歴史など深く聞かれていましたが、

今の70代~80代世代の方がいなくなる前に大湯、下の湯地域の文化歴史を知る事実を記録するギリギリ最後のチャンスであるとも感じました。

この記録は今後移住を希望される方、住んでいる方みんなにとってこの地域を知る上でとても貴重な財産になると思います!!

 

最後にこのツアーを通じてお話を聞かせてくださった地域のみなさま本当にありがとうございました。

熊野さん、また鹿角でお会いしましょう!!

【美ふじにて食事会】